そうなんよ、ロッド折れたんっすよ・・・orz

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前回の淡路遠征で買って5回くらいしか使っていなかったニューロッドがご覧の通り。
しかもコケて折ったもんだから保証も効かないというおまけ付き。

こうなるともう新しく買うしかない状況なんだけど、ほら、その、僕ってさー
自他共に認める貧乏アングラーだからそう簡単にニューロッドなんか買えないわけ(悲)
そんな貧乏アングラーに残された道はただ1つ。
ロッドを修理して使うしかない。
というわけで、今回は折れたロッドの修理方法ってのをご紹介していきたいと思います☆

まずは折れたロッドの破損状況を細かくチェックしてみる。
トップガイド&第2ガイドの拡大図 ↓

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上がトップガイドで下が第2ガイド。
幸いトップガイドについてはほとんど無傷でガイドリングもピカピカ!
これは助かった。なんせステンレスガイド&SICリングのトップガイドを買うとなると
かなり高額になっちゃうからね。
しかし問題は第2ガイド。
こちらは写真を見ての通り、ガイド自体も傷だらけだし何より絶望的なのは
リングがバキバキに割れてるってとこ。
あの超硬度を誇るSICリングがバッキバキに割れるなんて凄い衝撃だったんだろうね。
これはもうどうやっても使えないので諦める。

次にブランクス側をチェック。 ↓

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ここは想定内の折れ方ですね。
言葉でいうなら「バキッ!」て感じ。

ちょうどトップガイド~第2ガイドの中間あたりで折れてるんだけど、ここ以外は
全くの無傷だったのが幸い。なんとなく修理できそうな雰囲気
状況は確認できたので早速ロッドの修理をスタート!

今回は第2ガイドを再利用することは到底無理なので、
折れた部分にトップガイドをくっつけて修理するという作戦に決定!
これにより、ロッドの長さは3cmほど短くなってしまうのと、ロッド全体の調子が
変わってしまうという条件が付いてはしまうものの、使ってみればそこまで違いを
感じるほど差は無いのではないかと納得の上で作業を開始。

まずはトップガイドと第2ガイドを取り外します。使う道具はこちら ↓

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ライターです。もう1つ必要なのがカッター。
これで、ガイドをブランクスに止めている「スレッド」と呼ばれる部分を溶かしながら取り除きます。
スレッドという部分が写真の赤枠部 ↓

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ここはガイドの金具を「スレッド糸」という糸でブランクスにぐるぐる巻きにして固定した後、
エポキシっていう透明の接着剤で上から固めてあるのが一般的です。

そのエポキシをライターで軽くあぶるとグニャって溶けるので、溶けた瞬間にティッシュ
などで素早く取り除いて、その後カッターでスレッド糸を少しずつ切っていきます。
この時、くれぐれもブランクスに傷をつけないように注意!
そうすれば簡単にガイドを取り外すことができます。 ↓

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こんな風にポロっと取れる。
その後、ブランクスに残っているスレッドも同様にキレイに取り除いてから、
最初にブランクス側を整えます。折れたままの状態がこちら ↓

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う~ん、なんだか縦にひび割れが見受けられる。
このひび割れ部はこのまま使うことができないのでこんな感じでカットします。 ↓

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ひび割れ部分よりさらに根元側でカット。
ロッドはカーボンで出来ているのでカッターで意外と簡単に切れます☆
慎重にカットした写真がこちら ↓

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真横から見るとこんな感じ。 ↓

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スパッ!と垂直に切断するのがポイント。
カーボンの繊維?ってのはロッドと水平に入っているので下手に横削りなどしないで
潔くまっすぐに切るのがポイント。この時、ひび割れなどが発生しないよう注意します。

次にトップガイド側。
こちらも先程と同様にスレッドを溶かして取り除き、ガイドを外します。
ガイドを外すと折れたブランクス部とトップガイドが取り出せます。 ↓

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 上が折れたブランクス部、下がトップガイド。
この折れたブランクス部はこの後使うことになるので捨てちゃダメ!

ブランクスの折れた部分は大体3cm前後なんだけど、例によって縦にひび割れた
ところを除いてカットすると2cmくらいになる。
これをカッターで少しずつ軸が細くなるように縦に削っていきます。
・・・っていってもちょっと文章では表現が難しいのでここは写真を見てちょ。 ↓

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なんか鉛筆の芯みたいっすね
実際、太さも質感もまんま鉛筆の芯って感じ。
ただ、絶対的に違うのが「強度」。これが半端なく固い。

左右でなんとなーく径の太さが違うんだけど、これにはもちろんワケってのがある。
その理由がこちら ↓

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先程の鉛筆の芯みたいなやつを使って、
トップガイドとロッド本体をつなぐため。

径の太さの違いは、トップガイドの穴の大きさとロッド本体側の穴の大きさに
ジャストフィットするように削ったからというのが理由。

「え?ロッド本体にも穴が開いてるの??」と思ったあなた!こちらをご覧あれ ↓

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これがロッド本体側のブランクス切断面。
きれいにぽっかりと穴が開いてますね

このように、ロッドっていうのは中までカーボンがびっしり詰まっているわけではなく、
中空構造になっているんです。軽いロッドほどこの穴も大きい。
で、話は戻って先程の「鉛筆の芯」みたいなやつをこの穴に入れます。 ↓

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こんな感じ。
鉛筆の芯みたいなやつをそのまま差し込むだけでは、どうしても抜けちゃったり
ぐらついてしまったりするので、差し込む際にはこいつを使います。 ↓

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「アロンアルファ 釣り名人」www
アロンアルファってこんなのまで作ってるん?
とても需要が多いとは全く思えないこの「釣り名人」。
その名の通り釣り具専用の瞬間接着剤です。
普通のアロンアルファとの最大の違いは「ソフト・低白化」っていう点。

普通のアロンアルファのような瞬間接着剤の一番の弱点は「強度」。
ここでいう強度ってのは接着力の強さのことではなくて、接着剤自体の固さ故の
「折れやすさ」みたいなものね。

ちょっと想像してもらうとわかると思うんだけど、アロンアルファでくっつけたのもって
接着面を軽く左右に曲げてやるだけで簡単に「ポキッ!」って折れちゃうでしょ?
つまり衝撃に対してすこぶる弱いのが普通のアロンアルファの弱点。

そこで「釣り名人」の出番ですよ
この釣り名人はパッケージにも書いてあるとおり「ソフト」なんですね☆
ロッドとかの補修で使うとなれば、まず衝撃に強くないと全くお話にならない。
だってロッドは常に、しかもあらゆる方向に曲がったり負荷がかかった状態になる
のが当たり前だからね。だからここは衝撃に強い=ソフトな接着剤が不可欠なわけ。

その釣り具補修専用アロンアルファ「釣り名人」をこんな感じでたっぷりと塗って ↓

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そのままズボッと穴に差し込む。 ↓

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トップガイドも同様にズボッ!といく。 ↓

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うまく入ることを確認したら、ガイドとロッド本体がくっつくまでさらに押し込む。 ↓

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これで完全に鉛筆の芯みたいなやつが見えなくなった☆
そして次に登場するのがこちら ↓

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ん?これって普通の糸ですか??
いえいえ、これも釣り具専用「スレッド補修糸」
普通の手芸糸と違うのはその素材。これ、ナイロン100%なんです。

で、このナイロン糸って何に使うのかというと、これでスレッドというものを作るんです。
そのスレッドと呼ばれるところがこちら ↓

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この写真の赤枠部分がスレッド。
このスレッドっていうのは、ガイドをロッドにしっかり固定するのが役割。

じゃ、どうやってこんな糸使ってスレッド部分を作るの?ってのがこちら ↓

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超丁寧に糸巻きの裏面に書いてあったw
なるほど、この糸でガイドをぐるぐる巻きにして、最後にクリアー系のコーティング剤を
かければOKなわけですね!分かりやすくて助かる

実際、書いてあるとおりにスレッドってのを作ってみる。 ↓

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はい、これで完成
ちなみに強度をさらにあげるために、糸を巻いた上からアロンアルファを染み込ませてます。
しかしまあ、なんというかちょっと雑じゃね?と思った?
まあ雑ですなwww
でも、ここはキレイに巻くことよりもきっちりと強度を作ることの方が重要なんで、
そこに重点をおいて二重三重に巻き付けた結果こうなった。

でもぶっちゃけこんな感じの巻き方でも、最後にコーティング剤かけると全然キレイに
仕上がるので、この段階ではそこまで神経質にならなくてもOK!

ってな感じで、本日はこれにて終了~。
次回はいよいよ仕上げです。果たしてうまく修理ができるのか?
そして実釣でも問題なく使うことができるのか?どうぞご期待下さい

→ 折れたロッドの修理【後編】はこちら
おわり