大都市大阪。こんな都会でうなぎは釣れるのか?
いや、僕だって大阪でうなぎが釣れるなんて微塵も思ったことはないですよ。
でもね~調べてみると意外や意外、けっこう普通に釣れてるっていう情報がちらほら。
さらにもうちょっと調べてみると釣れるうなぎは正真正銘の「ニホンウナギ」 だとのこと 
ニホンウナギっていったらね、ちょっとこの wiki 見てみて ↓

国際自然保護連合(IUCN)により、2014年から絶滅危惧種(EN)の指定を受けている。
日本ではニホンウナギの数が著しく減っているとして、2013年2月1日に環境省のレッドリストで
情報不足から絶滅危惧IB類へカテゴリー変更が行われた。
2014年6月12日、国際自然保護連合(IUCN)はニホンウナギを「絶滅する危険性が高い絶滅危惧種」
に指定しレッドリストに掲載した 。
(引用元)wikipedia 

そりゃ皆さんもよくご存知の通り、絶滅危惧種の代表格的存在ですよ。
こんな貴重な魚?であるニホンウナギが、ここ大阪で、
しかも市内で釣ることができるなんてにわかに信じがたい。

そこで今回、我が釣りバカ集団SBPの総力をあげ、夏の総決算イベントとして
全3回に渡りこのニホンウナギを釣り上げることにチャレンジ 

まあ、毎度毎度で申し訳ないんだけど、この手の企画はヘラブナ釣りでも皆さんご承知の通り
大体は失敗して終わるんだけどね、今回は「全3回」という気合いの入れように注目して頂きたい 
果たしてここ大阪市内で見事うなぎを釣ることができるのか!?
まずは第1回~第2回の様子からご覧下さい^^ ↓

うなぎ釣り 第1回(8月18日)~第2回(8月19日) 

第1回&2回目に行って来たのは、大阪市内の某小規模河川。
この場所の特徴としては、水深がほとんど無い(せいぜい50cm程度)ことと、潮切り堤防がない
(海と直結)こと、それと河川の位置でいうと河口から遠く離れた中流域であるという点。
故に、潮切り堤防がないとはいっても汽水どころかほぼ100%淡水のごく普通の河川で、海の
影響を受けるとするならば、潮汐の影響で川の流れが速くなったり遅くなったりする程度。
まあ、川幅も20m程度のごく一般的な小規模河川です。

この場所を選んだ理由は2つ。1つはネットで釣れるという情報があったからで、もう1つが会社から
近いから。つまり、普段会社帰りに釣りに行く僕らにとって都合がいいってのが大きい。
ただ、ここにしたって会社から車で30分くらいのところなんで大阪市内も市内ってくらいのド真ん中。
こんな場所でいきなりバンバン釣れちゃったら信じられないどころか笑っちゃうレベルw

ネットで見る限りは大釣りとまではいかないながらも、3~4本くらいなら小振りのうなぎが釣れてる。
僕らは基本釣ったら食うっていう思考はないので、そんなサイズでもとにかく釣れればOK
ってなことで、まずは1ニョロ目指して夏のイベント初日の開催です☆
・・・っとその前に、この釣りの仕掛けやらタックルなんてのを紹介しておきますね
まずは全体的なタックルセッティングがこちら。 ↓

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こんな感じ。イラスト雑でスマソm(_ _)m

見ての通りなんだけど、仕掛けは実にシンプル。いわゆるぶっこみ釣りみたいな感じ。
普段シーバスやバスやってる人だったら、今持ってるタックルに加えて必要なのは
① ナスオモリ (5個入りで200円くらい)
② うなぎ針 (ハリス付き&5本入りで200円くらい)
③ エサのミミズ (市販のなら500円くらい。自力で掘れば0円w)

こんなもん。全部で+1000円かかりません(笑)

ちなみにロッドもリールもどんなもんでも全く構わない。ロッドは長くても短くてもどーでもいいし
リールは糸が巻ければそれでいいといういい加減さ ってか、ぶっちゃけると
ロッドもリールもいらないといえばいらない。(本当)
なぜならこれで代用できるから。↓

003
ペ ww ッ ww ト ww ボ ww ト ww ル ww
んなバカなと思うかもしれないけど、実際「うなぎのペットボトル釣法」ってのがあるから笑う
簡単に説明すると、このペットボトル自体がロッド&リールの代わりで、
・ ペットボトルに直接道糸を巻いて仕掛けは手で投げ入れる

・ 釣れたらペットボトルが「パタン!」と倒れて教えてくれる

という、なんともシュールなこの仕掛けがペットボトル釣法(笑)
これについては考案者様が実に丁寧&まじめに解説してくれているので、
興味がある方はこちらを参照して下さい。→ ペットボッとル釣法 [日淡会]

まあ、実際ロッドとリール持ってるならそっち使った方が全然効率もいいし手返しもいいので
あえてペットボトルでやる必要は全くないってのが率直な感想なんだけど、今回はせっかく
なんで、浪速のペットボトラーこと油谷君&よしも君の2人にチャレンジしてもらいました

あと肝心なのはエサね。
こればっかりは相手がウナギなんでルアーでというわけにはいかない。
で、ウナギの特攻餌と呼ばれるのが皆さんご存知のこちら ↓

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ミミズです。これも太くて大きい方が良!
エサ屋さんにいくと、こんな感じのミミズが大きさ違いで3種類ほど売ってます。
どれ買えばいいかというと、無論大きくて太いヤツ。パッケージに「太虫」とか「極太」
なんて書いてあるやつがオススメ。買わなくても自分で掘れば0円よ
こんな感じで仕掛けを作ったら、あとは適当にキャストしてアタリを待つだけ。 ↓

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如何せん何もすることが無いので自然とこうなる(笑)
キャスト後はアクションだのリーディングだの、一切の動作は不要。
男は黙ってただただ待つだけ
何もせずともエサのミミズが動いたり体液を放出して自然とウナギを誘ってくるらしい。
で、何だかのアタリがあると・・・と、大事なこいつを紹介するの忘れてた。 ↓

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鈴(スズ)。これ非常に重要。
これをロッドの先っぽに付けておくわけ。そうすると、エサにウナギが食いついて針掛かり
するとこの鈴が「リンリンリン♪」って鳴ってアタリを教えてくれるっていうシステム。
そのおかげで常時ロッドに張り付いていなくても大丈夫という非常に大事なパーツ。

このうなぎ釣りってのは、仕掛けが多ければ多いほど釣れる確率も上がるんで、大体一人
2~3本の仕掛けを投入するのが理想的なんだけど、それを常時ずっと監視しておくなんて
とてもできません。でもこの鈴があればリンリン♪で教えてくれるので、仕掛け投入後は
喋ったり、ビール飲んだりはもちろん、飯食ったりUNOやったりと何でもおk
でもね、これがまた実に楽しいから困る(笑)

普段ルアーマンっていうのは、みんなで釣りに行っても個々に動くから、ほとんど仲間内で
話たりすることが無いのが普通なんだけど、この釣りはみんなでワイワイと話でもしないと
全く間がもたないので自然とくだらない話を延々とするわけですよ。
で、ご想像の通り、現場はアタリも何も無いわけですよw

そうするとね、いい歳したオッサン連中が大勢何しにこんな場所に来てんだかも分からなく
なってきて妙~なテンションになってくるのね。
話の内容だって、ほんとどうでもいいチ○コの話だとか、全くうまいこと言えてないギャグで
ゲラゲラ笑ったりとか、これが延々と数時間続くんだけど、なぜか楽しいから不思議(笑)

で、そんな妙な空気の中で油断してるとこれまた見計らったかのような絶妙のタイミングで
鈴が「リンリンリン♪」と鳴る ・・・と、あわててこうですよ ↓

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その鈴の鳴ってるロッドに急行してすぐさまリールを回してウナギをGET!!
・・・のはずなんだけど、釣れるのは決まってこいつ ↓

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ハゼドンwww しかも極小クラスwww
ってかここ、河口から遠く離れた河川の中流域なんですけど何でこいつばっか釣れるの?
その後もリンリン♪と鳴れば、まあ総じてこんなのばっかり・・・ ↓

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仕舞いにはセイゴとかもうねエ・・・orz
ってかなんでこんな河川の中流域でバスじゃなくてシーバスなんだよ(怒)
そして、忘れかけてた期待のペットボトルもついにパタン!と倒れるが・・・ ↓

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やっぱりこの方、ハゼドンですorz
こんな感じで8月18日、19日と、怒濤の2夜連続釣行で頑張ったにもかかわらず
残念ながら1ニョロも見ることなく、いつも通りの結果にて終了~

うなぎ釣り 第3回戦(8月21日)

日にち変わっての8月21日。

とはいっても前回から2日しかたっていないのですが行って来ましたよウナギング第3回戦
しかし懲りないね~(苦笑)
3度目の正直なるか!?といった期待も込めての第3回戦は、前回までとは場所を変え、
さらに都心側?ともいえる大阪市内中心部付近まで行って来ました

一見すると本当にウナギなんて絶対釣れる気がしないほどの超都市型河川。
もうね、周りはオフィスビルだらけで、そもそも釣りなんかするような場所ですら無い雰囲気。
コインパーキングの料金だって「最大料金2800円」とか、そんなレベルの場所ですよ。

でも、ネットで調べてみたところ、釣れた写真は無かったけど釣れるという情報をキャッチ。
半信半疑ながらも、さすがに前回行った某河川よりはマシだろうというだけで行った来ました。

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現場の状況はこんな感じ。
モザイク越しで申し訳ないけど、そこに写ってるのはビルだったり高速だったりと、
ほんと絵に描いたような都心部そのものの風景

ちなみに一番手前に写ってる人は、ここ最近ご無沙汰していたチャーリー氏です。
見てもらうと分かる通り、この人終業後強引に連れて来られたんでワイシャツ姿のまま(笑)
しかも何釣るかすら教えずに連れて来たんで、ウナギ釣りと聞いて唖然の模様
急いで準備してきたシーバスルアー達を遠い目で眺めながら、無言でミミズをリグる
チャーリー氏がこれまた残念&怒りオーラ全開で面白いw

さて、今回はSBPメンバー6人での総力戦で挑みますが果たしてウナギは釣れるのか!?
・・・といったところで、開始早々いきなり会長の鈴の音が鳴り響く!! ↓

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なんかデカくて黒いけど、これって何ですか?www

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なんせ僕らルアーしかやらないから、エサで釣れる魚についてはほとんど知識がない。
見た感じ、前回釣ったハゼに似てるけど、それにしてはデカいし黒い。

まあどっちにしろ狙いのウナギじゃないのは明白なんで、せっかく釣れたにも関わらず、
「ドンコちゃう?」みたいな超適当な感じであしらって終了~・・・のところ、またしても ↓

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えーっと、ドンコちゃう?(もういい)
さらにデカくなったドンコちゃう?的な魚をGET。
ただこの時点で、なんか嫌~な予感がビンビンする。前回もそうだったけど、いつも通りの
展開でいくと、この先はこの「ドンコちゃう?」的なやつばっか連発して終了の悪寒・・・ 

そんな嫌な空気に包まれる中、忘れかけていたペットボトルが突然パタンと倒れる!!
しかもその引き、これまでのドンコ的なものではない感覚は明らか
ついに待望のウナギGET!かと一同騒然でよしも氏を見守ると、ついに!! ↓

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うなg・・・って、え?なにこれ?

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 ヘラブナとかwwwってかヘラかどうか俺分からんしwww
なんせエサで釣れる魚はほんと知らないのでこれがヘラなのかどうか確信はもてない
んだけど、まあね、そのウナギじゃ無い時点でどうでもアレなわけで。。

ただ、ここまでは前回までと違って、外道ながらもわりといいサイズの外道が幸先良く
釣れてはいるだけに面白いといえば面白いんだけど、肝心のウナギが釣れてないわけで、
果たして本当にここに居るのかすら疑問に感じる。
ただでさえ、オフィス街のド真ん中的シチュエーションなんで釣れる気が一切しないのね

みんなも何とな~くそんな空気を共有しだして、会話も徐々に少なくなる中、
まーた会長のロッドから鈴の音が聞こえてくる。
多分ね、この時は全員(本人さえも)誰もウナギが掛かってるなんて思ってなかったと思う。
完全に「またどうせドンコだろ?」って感じの雰囲気満々。
・・・と、ここで会長の隣で竿出してたよしも氏のロッドからも鈴の音が!!
タイミング良く隣同士2人のロッドがリンリン鳴り、急いでリールを巻いてみると
ま、まさかの・・(驚愕) ↓

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ついにキターーーーーーーーーーーー!!!
う、うなぎ釣れたよ母ちゃん!!マジで釣れた!!
しかもいきなりのダブルGETとか!!www


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UwwwNwwwAwww
本当にうなぎだわこれ。マジで U.N.Awww
しかも何の前触れもなく、いきなりのダブルゲットとかwww

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いや~、正直マジでびっくりした
こんなとこで本当にウナギが釣れるとは思いもしなかったわ。やってみるもんですね
何度も言うけど、ここ本当に都心も都心、ちょうど道頓堀川でやってるようなイメージを
想像してもらうと分かりやすい。マジでそんな雰囲気の場所。
そんなところで絶滅危惧種の頂点に立つ、あのウナギが釣れるなんて!(驚愕)

ただ、この2匹は40cmくらいでとても食べれるサイズではなかったのでリリース。
今回は、釣ったら会長が持って帰って食べるとのことだったんで、いいサイズなら
お持ち帰りする予定なんだけど、まあそうはうまくいかないわね。釣れただけで満足
そんなわけで、挑戦3回目にしてついにウナギをGETすることができリベンジ達成!
結果、サイズこそでなかったけど見事ウナギ釣ることができ大満足での終了となりました。

・・・と、終わるのがいつもの我がSBPなんですが、
ここからが今までとは違う(ニヤリ


この時で、時間にしてちょうど夜9時頃くらいだったんで、そろそろ今日の結果も見えてきた
頃合いだったんだけど、このダブルヒットで火が付いた!
その後、ほどなくしてまたしても会長のロッドがリンリン♪鳴りまくる!! ↓

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ついに極太U.N.Aゲットwww
こいつはデカい!スーパーで売ってるサイズ


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見て!正真正銘の「天然ニホンウナギ」ですよ 
その後も本日絶好調の会長がさらに追加!! ↓

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 そしてさらにサイズアップwww ってかマジデカいwww
こんなん買ったらいくらするんやろ?ってサイズでっせ!? しかも養殖じゃなくて
天然のUNA このドブ川でこんなん釣れるなんてほんと信じられんわ。

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キーパーサイズ2本!家族で食べるには十分です
・・・が、ここでついに僕の竿にも待望のアタリが出る!! ↓

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 ついに釣ったしwww ヒデキ感激(←古)www
みなさん本当にありがとうございます 僕もついにウナギを釣ることができました
その後もよしも氏がさらにデカいの追加して、本日の最終結果はというと ↓

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特大サイズ4匹のお持ち帰り
リリース含めると合計7本という、イベントにしてはまさかの大勝利にて終了~☆
なんせ相手がウナギという未知な生物だっただけに、最初は釣れるとも思わなかった
んだけど、やってみるもんですね~^^ さすがは我がSBP!(笑)

実はこの場所、他にも手練れの先行者が2人ほどいたんだけど、そちらはもっと大きい、
それこそ買えば数千円しそうなくらいの立派なウナギを10本くらい釣ってました。
・・・ってことは、この至近距離で20本弱のウナギが釣れたってことになるわけ。
会社帰りのわずか数時間で「天然のニホンウナギ」が20本近く釣れてるわけで、、
あの~・・これって本当に絶滅危惧種ですか??

先行者の方にお話を伺ったところ、これくらい釣れるのは普通だとのこと。
うなぎなんてこれだけ貴重だ貴重だってニュースで見てただけに、こんなドブ川で
ここまであっさりと釣れちゃうとなんだか色々疑わしくなってきたのはそっと心においといて、
最後に今回のウナギ釣りで僕なりに分かったことを書いておきますね。 ↓

・ エサのミミズは大きければ大きいほど良い。ただし小さくても釣れなくはない。
・ ペットボトルは論外。オモロイだけで全く使えない。
・ 竿出しの数は1人2本くらいがベスト。それ以上は管理しきれない。
・ オモリは場所によって重さを変える。流れがキツい所では10号以上も準備。
・ 持ち帰る場合はエアー(ぶくぶく)が必要。すぐに弱ってしまう。


まあこんなとこ。特にオモリは重要。流れが出だすと8号なんかでも簡単に流されます。
え?ところで食した感想はって?? それについては今回食した会長がお答えします。

会長 「泥臭くて食えたもんじゃねーよ」

以上、次回はエギングで元気にお会いしましょう~♪ 
おわり